お互いに好意を抱き合っている状態のことを、両想いを呼びます。相思相愛で、恋人として交際を始めることもあれば、結婚するということもあるでしょう。しかし、片方だけが、一方的に想いを寄せるということもあります。その一方的な好意のことを、片思いといいます。

誰かのことを好きになっても、必ずしも相手も自分のことを好きとは限りません。アプローチしても断られ、あっさり失恋してしまうこともあるでしょう。あるいは、誰にも知られないように密かに誰かのことを思い続けているという状態も、片思いの形です。相手はあなたに好かれていることをまったく知らず、また、あなたに対してどんな感情を抱いているのかもわからない。そういう場合も、片思いしているということになります。

しかし、恋愛のスタート時点は、誰しも片思いから入るものです。いきなり相手の気持ちを知ることは不可能です。出会いから、ほのかな恋心を抱き「どう思っているのかな？」という気持ちが湧くことになるでしょう。その場合、両方が相手に対して片思いをしているということもあります。お互いの気持ちを確認することにより、両方が好きだと分かれば、晴れて両想いになるというわけです。

しかし、想いが伝わらず、切なくつらい片思いになることもあります。相手の言動に一喜一憂し、感情が揺れ動くこともあるでしょう。想いがとても強くなると、ストーカー的な行為を犯してしまうケースもあります。

ドキドキする淡い気持ちを抱いているうちは、ふたりが恋人になれる日を妄想して、片思いを楽しめることもあります。けれど、マイナスな思考が湧いてくると、悪い方へ悪い方へと考えてしまうこともあるでしょう。

恋愛というのは、なかなか思い通りにはいかないものです。仕事や勉強などと違い、一生懸命に努力すれば報われるという保証はどこにもありません。揺れ動く自分の感情をコントロールすることが、片思いを上手に楽しむコツでもあるでしょう。