四柱推命は、陰陽五行説をベースにした占術で、中国で生まれたものですが、日本で熟成された面もあり、広く多くの人に愛されています。

四柱と言いますが、人が生まれた年柱、月柱、日柱、時柱を基にして人の運勢を占うものです。そして、陰陽五行説と干支を使い、綿密な計算と広い知識を使って判断します。統計的な要素も取り入れられており、それだけに正確性が高くなっているということもできます。

もう少し詳しく見てみると、四柱を基にして、命式というものが作られます。表形式で見ることにより、その人の運勢やその人特有のことが分かります。

さらに、干支を用いています。十二支で、未成熟か成熟しているかなどの状態が判断されますので、四柱と十二支の組み合わせが占う上での骨格になるわけです。

そして、加えて宿命星と十二運星もキーになります。宿命星というのは四柱と十二支の関係を表し、その人が生まれつき持っている宿命や基本的な性格などが分かります。この宿命星は、人と人の相性などを判断するときに、とても重要な役割を担っています。

比肩（生一本で意地っ張り）、却財（大胆な行動派）、食神（おおらかで勝気）、傷官（クールで才覚派）、偏財（

多趣味で商売上手）、正財（真面目な勤勉家）などがあり、その他に偏官、正官、偏印、印綬があります。

そして、十二運星は一言で言えば、エネルギーを表しています。その人の生涯を通じての性格と運勢エネルギーが分かるとされています。長生（前進的発展）、沐浴(迷いが多い)、冠帯(パワー旺盛)、建禄(独立心旺盛)、帝旺(頂点に達する)、衰(静かな)などで、その他に休、止、暮、絶、胎、養があります。

四柱推命はこうしたことから、人のありとあらゆることを占うことができるとされており、仕事運や結婚運、恋愛運、財産運などに関し、将来まで見通せるとしています。

ただ、一番大事なことは、これからの人生を知ることができるわけですが、それであきらめたリ、安心してしまうのではなく、それらを道しるべとして、その後の人生をどう生きるかの参考にすることだ、としているところです。