女性に多い便秘…。お腹が張って苦しくなったり、ポッコリお腹になってスカートがキツくなってしまったり困りますよね。

そんな便秘が肌荒れの原因になる事を知っていますか？

便秘とは？

便秘と言ってもいくつか種類があるんです！

「弛緩性便秘」

腸管の緊張が緩んで、ぜん動運動が十分行われない為に大腸内に便が長く留まり水分が過剰に吸収されて硬くなるタイプ。

便秘の中でも頻度が高く、女性や高齢者に多い。

原因

運動不足＊水分不足＊食物繊維不足＊腹筋力の低下＊極端なダイエット

「けいれん性便秘」

副交感神経の過度の興奮によって腸管が緊張して便が上手く運ばれずにウサギのフンのような「コロコロ」とした便になるタイプ。食後に下腹部痛や残便感などの症状がある場合もある。

また、便秘と下痢を交互にくり返すこともある。

原因

精神的ストレス＊環境の変化＊過敏性腸症候群

「直腸性便秘」

便が直腸に達しても排便反射が起こらずに直腸に便が停滞して排便できなくなるタイプ。

原因

高齢者や寝たきりの人、痔や排便を我慢する習慣がある人に多い。

女性に便秘が多い理由とは？

なぜ男性に比べると女性の方が便秘になりやすいのでしょうか？

「身体的理由」

男性に比べると女性は腹筋が弱い為、大腸が便を送り出す力が弱い。

「ホルモン作用」

女性ホルモンの中の「黄体ホルモン」が体の中に水分や塩分をためておくよう指示を出し、大腸の腸壁から便の水分が吸収されて便が硬くなってしまう。

また、妊娠したときに流産しないよう子宮筋の収縮を抑制する働きもあり、それが腸にも影響して「ぜん動運動」を低下させる。

「黄体ホルモン」が多く分泌される生理の前や妊娠初期には便秘になりやすい。

「無理なダイエット」

ダイエットにより食事量を減らしてしまう事で食物繊維や水分、脂肪分の摂取が少なくなり、「ぜん動運動」などに影響が現れ、便が硬く排出されにくくなる。

「精神的理由」

女性は男性に比べると忙しさや人前での恥ずかしさの為にトイレを我慢する事が多く、旅行など環境の変化によるストレスも受けやすい。

なぜ肌荒れの原因になるのか？

様々な理由が原因で便秘を引き起こしてしまいますが、なぜその便秘が元で肌荒れをしてしまうのでしょうか？

「自律神経の働きと血行の不良」

便秘になると腸内環境が悪くなり自律神経が弱ってしまいます。

自律神経は新陳代謝や免疫力、神経の働きなどを担っていますが、便秘になると働きが鈍くなり皮膚の血行が悪くなります。

それにより、肌に必要な栄養素が行きわたらず肌のターンオーバーが正常に行われなくなるので、古い角質が肌に残って毛穴を塞いでしまい肌荒れやニキビの原因になるのです。

「腸内環境悪化による有害物質の発生」

便秘になると便が体内に長く留まる事で腐敗してしまい、発酵が進んで悪玉菌が増え有害物質やガスが発生します。

有害物質は腸から吸収されて血液に溶け込み全身に回ります。

その影響で新陳代謝が悪くなり、汗や皮脂が皮膚の上に溜まり肌荒れやニキビの原因になるのです。

「栄養素が肌に行き届かない」

腸には善玉菌と悪玉菌がいますが、便秘になると「悪玉菌」が増えてしまいます。

腸内に有害物質や悪玉菌が増えると食べ物の栄養素が吸収されにくくなり、肌に栄養が行き届かなくなります。

するとターンオーバーが正常に出来なくなり、傷ついた肌を修復することができなくなってしまうので肌荒れやニキビが悪化してしまうのです。

便秘により肌荒れをしてしまう事は理解して頂けましたか？まずは便秘の種類や原因をしっかり理解する事で、自分に合った解消方が見つかり便秘も解消しやすくなると思いますよ！