冬になると増えてくる手荒れ…。

ヒリヒリしたり、パックリ割れてしまったり…。

何とかしたいですよね？

手荒れの原因と対策をご紹介します！

＊手荒れの種類＊

手荒れの症状は大きく分けて２つの種類に分けられます。

○ひび割れ・あかぎれ

「ひび割れ」と「あかぎれ」は一括りにされる事が多いですが、その症状はきちんと分けて対処する事が必要です。

「ひび割れ」

カサついて乾燥した肌の表面のシワや、関節に沿って浅い亀裂が入ってしまう状態のことです。

ひび割れた皮膚が赤くただれたり、痒みを感じることもあります。

「あかぎれ」

ひび割れが進行して浅かった亀裂が深くなり、表皮の下の真皮まで達した状態です。

チクチクとした痛みがあり、ひびから血が滲んだり、切れて出血したりする事もあります。

洗顔や洗い物の際に水がしみて痛み、パックリ割れを起こして悪化すると指を動かしたり、空気が触れるだけでも強い痛みを感じるようになります。

○手湿疹

水仕事の多い主婦に多く、別名「主婦湿疹」とも呼ばれています。

手湿疹は炎症が原因で起きる皮膚炎で、手全体に症状が出るのが特徴です。

初期症状は「ひび割れ」や「あかぎれ」の症状と同じですが、酷くなってくると小さな水ぶくれや湿疹が出るようになり、強い痒みに襲われます。

かぶれたり、皮が剥けたりして指紋がわからなくなる場合もあります。

手湿疹も乾燥しやすい冬に起こりやすいですが、症状が良くなったり再発したりを繰り返し、完治するまで時間がかかる事も…。

長引くと何年も悩まされ続けてしまう方もいるようです。

＊手荒れを起こす原因＊

手荒れを起こす大きな原因として、肌を守るバリア機能の低下や、血行不良が考えられます。

肌は一番表面にある皮脂膜に被われた角質層のバリア機能によって、紫外線やアレルゲンなどの“外部刺激”の侵入を防いだり、肌の内側から水分が蒸発することを防ぎ、健康な状態を維持しています。

このバリア機能が低下したり、壊れてしまうと外部刺激が侵入しやすくなって、肌の内側からも水分が蒸発し、ちょっとした刺激にも敏感に反応して手荒れを起こしやすくするのです。

また、手の皮膚はもともと皮脂腺が少なく、気温が下がると皮脂や汗の分泌も減るため冬場は特に手荒れが起きやすくなります。

手荒れを起こしやすい方の特徴として

・主婦

・美容師

・調理師

など、水仕事が多く、お湯や洗剤、シャンプーなどをよく使う人。

・銀行員

・倉庫作業員

・デスクワーク

など、紙や紙幣、段ボールなどを触ることが多い、パソコン作業が多い人。

上記の方は特に、手の皮脂や油分を奪われてしまう行動が多いので手荒れを起こしやすい傾向にあります。

＊手荒れを改善する方法＊

○クリームで保湿してバリア機能を高める○

保湿成分を含んだクリームで傷ついた肌を保護し、水分の蒸発を防いで乾燥から肌を守りましょう。

その際、肌表面を保湿するだけでなく、バリア機能を高める効果のあるクリームがおすすめです。

クリームを塗る時は、指の隙間や手の甲など塗り残しのないように丁寧に塗るようにしましょう。

マッサージしながらじっくり塗ると、血行を促すことにも繋がります。

洗い物をした後や、入浴後はしっかりとタオルで水気を拭き取ってからクリームでお手入れして下さい。

濡れたまま放置していると、水分が蒸発する時に肌の水分も失われて乾燥してしまいます。

寝る前にクリームを塗り、木綿手袋などで保護すればクリームも落ちにくくなり、保湿効果も高まるのでおすすめです。

○刺激を避ける○

冬場の手洗いや、油の付いた食器を洗うときなどは熱いお湯を使いたくなりますが、お湯は手の皮脂を取ってしまうので短時間の使用でも手を乾燥させてしまいます。

さらに手が温められることで痒みが増すことがあるので、手が荒れているときは出来るだけお湯を使わないようにしましょう。

洗剤やハンドソープ、シャンプーなど、低刺激のものを使うと刺激が抑えられます。

また、洗い物などの水仕事をするときにゴム手袋を着用するのも効果的です。

洗剤や水が手に直接触れるのを防ぐことができて、お湯を使っても手の皮脂が取れることがありません。

ただ、ゴム手袋が原因で手がかぶれてしまうこともあるので注意が必要です。

ゴムアレルギーや敏感肌などの場合は木綿の手袋をしてからゴム手袋を使えば、ゴムの刺激から肌を守ることができ、ムレも防ぐことができます。

手荒れの原因を知れば、きちんと対策やケアができますよね♪

日頃から意識していれば酷くなる前に防ぐ事もできます！

ただ、あまりにも長引いたり、痛みが強い場合は他の病気の場合もあるので、早めに専門医に相談しましょう。