疲れた体を素早く回復には、やっぱりお肉でしょう。

お肉といってもここは、「牛肉」。できれば、赤身の牛肉を食べて欲しいです。牛肉には、良質なたんぱく質や脂質、ビタミンB1、B2,、B12,が含まれています。また、ミネラルも豊富。日本人にはミネラルが不足していると言われています。ミネラルの一つに鉄分がありますが、鉄分は貧血や疲労倦怠感の改善に役立ちます。また、タンパク質が不足すると運動しても筋肉がつきにくく、お肌もトラブルが起こりやすく、また、集中力や思考力の低下などがもあると言われています。

また、お肉はロースではなく、ヒレやモモのような赤身が多く脂肪の少ないものを選ぶようにしましょう。

疲れた体すこやか素早く回復には、「にんにく」。

ニンニクは、中医学では古来から使われている生薬に一つで、「大蒜(たいさん)」と言います。一般的に良く知られているにんにくの効果は疲労回復や滋養強壮ですね。中医学では、大蒜は熱性の性質を持っており、体をより強く温めると言われています。また、余分な水分を排出し、気血の巡りを良くする効果があります。さらに、「気」を補う事で消化吸収機能が高められ、緊張や痛みを緩和するという作用が生まれます。

薬膳には色々なスープがありますが、食材の成分を流出させ、そのエキスを凝縮されて体に吸収されやすい形で摂取することがよくあります。この時にも、大蒜が使用されることがよくあります。にんにくは、疲労回復以外にもコレステロール値を下げる効果や高血圧を改善する効果などもあります。

にんにくは、お料理として摂るとどうしても独特のにおいがありますので、気になる人はサプリメントから摂るのも良いですね。

慢性の疲労の症状、疲れやすい、胃腸が弱い、体調が悪くなりやすいなど。これらの原因がはっきりされない慢性疲労を中医学では、「消化機能の低下によるエネルギー不足」と考えます。

これは、脾胃のエネルギーが不足しており、摂取した食物から栄養を吸収できず、栄養を体に巡らすことができていない状態。

その結果、各器官の機能に影響を及ぼし、さまざまなトラブルが現れてくることになります。

慢性の疲労を放置することは、万病の元。

気分よく毎日を過ごせるということは健康な証。1日の疲れであれば、一晩寝ると翌朝には体力・気力ともに回復しますが、なかなか疲れが取れず、慢性的な疲労を感じる人は、体の機能も低下・減退しており、生活が一向に改善せず、心身共に疲れ果てた状態が続くことで、それによって生じた様々な症状は悪化し、すぐには回復しにくい病気へと繋がります。そうなる前に、見直し、改善することを心かけていきましょう。