空気が一気に乾燥するこの時期は、健康に関するトラブルに気を付けておく必要があります。

乾燥というと肌関連の不調のイメージが強いですが、実は健康を害する身体的なトラブルの原因にもなるため要注意。

ここでは乾燥が原因の健康トラブルについて、主な不調と原因、対応策を合わせてご紹介します。

■ウイルスの影響を受け風邪をひきやすくなる

乾燥しやすい季節は、湿度の多い季節に比べてウイルスの影響を受け、風邪をひきやすくなる傾向にあります。

この理由は、風邪の原因となるウイルスが、乾燥した環境を好み増殖して体内に入り込んでしまうため。

乾燥しているとウイルスを跳ねのける抵抗力・免疫力が低下しやすくなることも、ウイルスの影響を受けて風邪やさまざまな感染症のリスクが高まってしまうのです。

■血栓ができやすくなる

動脈硬化やむくみなど、深刻な生活習慣病の原因になってしまう、血栓。

乾燥した時期は、呼吸が浅くなることで体内に十分な酸素・栄養が行き届きにくくなり、血流悪化や毒素蓄積による血栓ができやすくなります。

さらに粘膜の乾燥で喉が渇いている意識がなくなり、利尿が進むことで体内は知らず知らずの内に脱水状態に、すると血液の質が悪くなって血栓につながってしまうのです。

■健康トラブルの原因・乾燥を防ぐ対策とは？

深刻な健康トラブルにつながりやすい乾燥は、次のような対策を徹底することが大切です。

・こまめな水分補給、うがい

・室内、オフィスでの加湿で50％の湿度をキープ

・咀嚼を意識した食生活

こまめな水分補給やうがいは、ウイルス侵入の原因となる喉や粘膜の乾燥にうるおいを与え、バリア機能の向上に働きかけます。

加湿50％がウイルス撃退の最適な環境と考えられているため、乾燥しやすい室内・オフィスでは加湿器を活用しましょう。

食事時に咀嚼を意識することで粘膜や喉をうるおいで満たす唾液の分泌につながり、免疫力や抵抗力の強化にも効果的です。

■最後に

気候が一気に変化するこの時期、特に乾燥による身体への影響に気を配っておくことが大事。

うるおいキープを意識しながら、乾燥による健康トラブルを未然に防いでいきましょう。